設立目的
ボーダレス化は経済活動に大きなメリットをもたらす一方,地域固有の病原体が拡散するリスクも高める。われわれが2019年〜2020年にかけて国内流行を発見,報告したヘビ真菌症 (Snake Fungal Disease, SFD) は,2006年にアメリカ東部で発見されて以来,ヨーロッパやオーストラリアでも相次いで見つかっている新興感染症の一つである。他種多様なヘビたちのホットスポットである我が国にとってSFDのような新興感染症は貴重な固有種と生態系全般に対する重大な危機となり得る。まだ不明な点の多いこれら新興感染症に対して有効な対策を構築するには,蔓延状況の調査,病原体の生物学的性状の分析,感染症の病理発生の解明が必須である。爬虫・両生類新興感染症対策委員会は2024年,これら活動を通じて新興感染症に対する理解を深め,生物の多様性と生態系の保全に貢献することを目的として設立された。設立日 2024年12月19日 (木)
メンバー
- 宇根 有美 (一社ADRSA代表理事)
- 土城 勝彦 (たまよせ動物病院院長)
- 田中 治 (クウ動物病院院長)
- 高見 義紀 (バーツ動物病院院長)
- 細矢 剛 (国立科学博物館 副館長・物研究部長)
協力者
- 戸田 守 (琉球大学准教授)
- 内野 祐弥 (沖縄石垣島環境事務所保護官)
- 鈴木 規慈 (沖縄石垣島環境事務所保護官)
- 近藤 千尋 (沖縄石垣島環境事務所保護官)
- 林 美緒 (沖縄石垣島環境事務所保護官)
- 高木 亮太郎 (琉球大学研究生)
活動計画
- 野生ヘビにおけるヘビ真菌症の原因真菌 O. ophiodiicola 浸淫調査
- 日本国内野生在来種を対象として、重点調査地域を与那国島と石垣島とする。
- 有病ヘビ収容施設の設置と運営 (ヘビシェルター)
- 野外調査で有病個体が見つかった場合、捕獲して、治療、経過観察を行う
- O. ophiodiicolaの在来種への病原性評価
- ヘビ真菌症の診断法および治療法の検討・確立
- ヘビ真菌症対策の検討・確立
- ヘビ真菌症に関する広報(拡散防止、正確適切な情報発信)
- その他 適宜、必要な活動を加える
活動の経過は随時 ADRSA ウェブサイトならびにADRSA Up-To-Date ブログで報告します。

