ご案内
内容
- ハリネズミの皮膚病変
- ハムスターの細菌感染症
開催日・時刻
2024年10月29日(火) 20:00〜 (1時間程度)
開催方法
オンライン (Zoom)
参加者
- ADRSA協会員
- ADRSAブレイン
- 入会をご検討中の皆さま
一般社団法人 どうぶつ疾病研究支援協会 (ADRSA) からニュースと新着情報をお届けします。ADRSAの学術活動のほか,動物関係の気になるニュース,獣医病理学,感染症に関する情報にもご期待下さい。
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Twin Towerからみるウランバートル市街の夜景 |
会期 2024年9月30日〜10月4日会場 School of Veterinary Medicine, Mongolian University of Life Sciences
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会場キャンパスを散策する市民 |
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市街地公園の緑地に憩うカササギ (Pica pica) |
国をまたいで伸びる石油・ガスのパイプライン,草原を横切る道路,放牧地の境を示す有刺鉄線を張った柵など,ヒトの経済活動により自然界には存在しない「直線」が急速に増えています。野生動物の行動はこの直線で制限され,変化を強いられ,また時には交通事故や柵への激突で生命が奪われています。道路を跨いだり,潜ったりする動物用通路の建設や,安全な策の模索が続けられていますが,マンパワーや予算の制限があってその成果は限定的です。
家畜と野生動物のコンタクトの機会が増加し,相互の感染症も顕在化してきました。ダニの媒介するバベシア,タイレリアによる貧血は深刻な病態を引き起こします。
人々の豊かな生活の原動力となる経済活動は止めることはできません。その豊かな果実の享受と生態系の保全は背反するニ律ではないはずです。生態系の健康は動物とヒトの健康に直結しているのです。モンゴル平原の豊かな自然は渡り鳥たちにとって貴重な経由地です。毎年多くの渡り鳥がモンゴルを経由してシベリアと東南アジア,日本を往復しています。私たち日本人もこの問題に無関心ではいられません。アジア保全医学会に参加し,アジアの現状と問題解決への取り組みに目を向けてみては如何でしょうか。来年,2025年は半島マレーシア,コタバルで開催されます。
AiMei Chang, DVM, PhD
Postdoctoral research fellow
Wild immunology group
Menzies Institute for Medical Research
University of Tasmania